試合開始1分で零れ落ちたルヴァン杯のタイトル。執念で辿り着いたJ1リーグ最終節では試合開始1分で得点し、栄冠を手繰り寄せました。

 

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来年からの定期的な試合観戦が出来なくなると判明してからしばらくして、選手たちに直接会える場に出席し報告することが出来ました。選手たちにしてみたらそんな個人的な報告をされても困ると思ったんですけど、これまで何かとご迷惑を掛けていましたし(その自覚はある)、練習場で写真を撮ってもらったりなんやかんやしていたので自分の口でこれまでのお礼などを伝えたいなと思ったんです。

 
その会で何人かの選手に状況を伝えました。大抵は
私「優勝、期待しています」
選手「がんばります」
だったんですけど、ただ一人、小林悠選手だけは
 
「そうなんですか!わかりました、優勝します!」
 
と断言してくれていました。この断言がどれほど嬉しかったことか。
 
とは言え、そんな会で宣言したくらいで達成できるほど簡単に優勝できるならもう何年も前に優勝してるよなという思いもあり。ACL、天皇杯、ルヴァン杯と敗退して行く中で『やっぱり今年もダメなのか』という気持ちが強くなっていきました。あの時は数字上ではリーグ戦優勝の可能性は残っていましたが、可能性としてはあまり高くありませんでしたし、実際最終節でも9パターンある勝ち分け負けの組み合わせの中で川崎が優勝になる条件は2パターンしかありませんでした。
 
しかし選手たちはあの絶望から立ち直り、喰らい付き、そして逆転での優勝を勝ち取ってくれました。小林選手自身があの優勝宣言を覚えてくれているか分かりませんが、有言実行してくれたこと、本当にうれしく思います。
 
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BS1で中継されていた試合を録画で見直しました。試合後の歓喜の表彰式が始まるころに聞こえて来たのは「威風堂々」のチャント。
 
オオ フロンターレ オオ フロンターレ 俺たちの誇り
すすめ すすめ 威風堂々青と黒の戦士たち
 
原曲はカーペンターズの「TOP OF THE WORLD」。世界の頂点、は言い過ぎですが、これまで何度も挑戦しては弾き返されてきた日本の頂点に初めて立てました。本当に良かったです。
 
 
遠くに見えた等々力の灯りはいつまでも消えることなく輝いていました。